メインメニューの編集

はじめに

メインメニューはアプリケーションの収納場所で、パネル上にある。メインメニューは GNOME であらかじめ登録してあるけれど、自分の習慣にあうように設定を変えられる。メインメニューは大きく 2 つに分類できる。システムメニューとユーザメニューだ。メニューエディタを使えば、メインメニューに新しいアプリケーションを追加できるけれど、システム管理者(root)以外はシステムメニューにアプリケーションを追加できない。この章では、毎日使いたいアプリケーションをメインメニューに設定するやりかたを説明しよう。

メインメニューの設定

メインメニューやその他パネル上のメニューのプロパティを変えたければ、メニューボタンを右クリックしてプロパティを選ぼう。するとメニュープロパティ ダイアログが出てくる。

Figure 1. メニュープロパティダイアログ

メニュープロパティダイアログ

メニュープロパティ ダイアログの最初の選択肢はメニュータイプだ。これはメニューを、メインメニューから通常メニューに変える。

その他、メニュープロパティダイアログでの選択肢は、メインメニュー用のサブメニューになる。この選択肢は、メインメニューの中のどれをメインメニューの直下において、なにをサブメニューにして、なにを表示しないかを選ぶためのものだ。

  • システムメニュー - これは GNOME のデフォルトアプリケーションになっているアイテムについて。

  • ユーザメニュー - これは自分のアカウントで、メニューエディタを使って追加したメニューすべてについて。

  • Red Hat メニュー - Red Hat Linux を使っている場合、これはそこにデフォルトでついてくるアプリケーション群をさす。

  • KDE メニュー - Kool Desktop Environment(KDE)のユーザなら、KDE メニューに入っているアプリケーションを含むように指定できる。

  • Debian メニュー - Debian Linux を使っている場合は、Debian にデフォルトで含まれるアプリケーション群がここにくる。

メニューエディタを使う

メニューエディタは、メインメニュー用の設定ツールだ。ニーズにあわせてシステムを設定するのにはとても便利だ。メニューエディタを起動するには、メインメニューランチャーをクリックして、設定 | メニューエディタメインメニューから選ぼう。

これでメニューエディタが起動する。

Figure 2. メニューエディタ

メニューエディタ

メニューエディタは 2 つの主パネルにわかれる。左側はデフォルトだとメニューになっている。右側はタブつきダイアログになっていて、これでメニューに新アプリケーションを追加できる。

左側のメニューツリーの中には、メインメニューのリストが 2 つ入っているだろう。片方はユーザメニューで、片方はシステムメニューだ。ユーザメニューは各ユーザだけのもので、システムメニューはシステム上の全ユーザ用のものだ。パッケージ済みのアプリケーションはすべてシステムメニューのほうにある。

左手のメニューリストで、メニュー横のプラス記号をクリックすれば、フォルダを開いたり閉じたり、自分の現在のメニューの中になにがあるかを見たりできる。

新しいメニューアイテム追加

新しくメニューを追加したければ、ツールバーの新アイテム ボタンを押そう。新しいメニューアイテムは、ハイライトされたメニューのところに追加される。ハイライトされたメニューがなければ、メニューツリーのてっぺんに追加される。新アイテムを選んで、ツリー用の情報を右側のダイアログにタイプしよう。入力がすんだら、保存 ボタンを押すと、新しいメニューは右手のメニューツリーのカーソルの場所に挿入される。さらに、ツールバーの上へ、下へボタンを押すことで、メニューを動かせる。また、左マウスボタンを押しながらドラッグしてもメニューアイテムは移動する。

重要: システムメニューは、root でログインしていないと変えられないことに注意。root 以外だと、ユーザメニューの追加、編集しかできない。

メインメニューでのドラッグ&ドロップ

メニューエディタの中で - メニューエディタはドラッグ&ドロップをサポートしていて、使いやすくなっている。アプリケーションを、目指すフォルダにドラッグしてきたり、フォルダを完全に並べ替えたりできる。

パネルへのドラッグ - メニューアイテムをパネルに出したければ、メニューからパネルへドラッグ&ドロップすれば、設定の一通りすんだランチャーがそこにできる。もしドラッグ&ドロップを使いたくなければ、メニューアイテムを右クリックして、ポップアップメニューから このランチャーをパネルに追加を選べばいい。