ここでは、GNOME ファイルマネージャのメニューについてそれぞれ説明しよう。
ヒント: GNOME ファイルマネージャのメニューはすべて、デフォルトでティアオフできる(メニューをそのまま画面上の別のところに移動できる)。メニューのどれかをデスクトップ上に「置いて」おきたければ、メニューのてっぺんの破線を選べばいい。
ファイル - ファイルメニューには、ファイル操作や高次の機能が入っている。
新規ウィンドウ - 新しいファイルマネージャのウィンドウを開く。
新規 | ターミナル - 新しい GNOME ターミナルウィンドウを開く。そのターミナルのカレントディレクトリは、自動的に主ウィンドウビューに表示されているディレクトリになる。
新規 | ディレクトリ - 主ウィンドウビューに表示されたディレクトリ内に、新しいディレクトリをつくる。
新規 | [アプリケーション名] - 一部のアプリケーションは、新規 メニューに項目を追加する。たとえば Gnumeric 表計算ソフトは、 新しい Gnumeric シート というメニュー項目を 新規 メニューに入れて、主ウィンドウビューに表示されたディレクトリに新しい表計算シートを作れるようにする。
開く - マウスで選んだファイルを開く。
コピー - コピーダイアログが開いて、選んだファイルを好きなディレクトリにコピーできる。
削除 - 選んだファイルを削除する。
移動 - 「移動/名前を変える」ダイアログが開いて、選んだファイルをそのまま好きなところに移動したり、あるいはそのときに名前を変えたりできるようになる。
ディレクトリのサイズ表示 - このオプションは、ディレクトリのサイズを計算して、詳細ビューやカスタムビューで表示する。ディレクトリのサイズによっては、計算に時間がかかるので、大きなディレクトリを見ようとするとシステムに負担がかかるかも知れない。
ウィンドウを閉じる - いま開いている GNOME ファイルマネージャのウィンドウを閉じる。
編集 - 編集メニューは、ファイルの編集や選択関連のアイテムをまとめてある。
すべてを選択 - GNOME ファイルマネージャでいまいるディレクトリ中のすべてのファイルを選択する。
ファイル選択 - これを選ぶと簡単なダイアログボックスが開いて、ファイル選択条件を指定できる。たとえば D で始まる名前のファイルをすべてえらびたければ、 d* とタイプして OK を押せばいい。
選択範囲を逆転 - 現時点の選択を逆転させる。たとえば、ファイルが10個あるディレクトリのうち、ファイルを7つ選んであったとしよう。そこでこの「選択範囲の逆転」を選ぶと、いま選ばれていない3つのファイルが選ばれて、選んである7つのファイルが非選択になる。
検索 - これはファイルマネージャの「入力補完」検索をオン・オフする。これをオンにしておくと、ウィンドウの下にあるステータスバーに「検索」ということばが出てきて、タイプができるようになる。主ウィンドウで表示されているディレクトリで、「GNU」というファイルを探しているとしよう。すると、「G」を入力すると、Gで始まる名前のファイルかディレクトリに選択が移動する。「GN」まで入れると、GNで始まる最初のファイルに選択が移るわけだ。この機能をオン・オフするには、 CTRL-Sを押してもいい。検索を終えるには、ファイルやディレクトリを選ぶか、あるいは矢印キーやマウスで、別のファイルを選べばいい。
ディレクトリ更新 - いまのディレクトリを更新して、ディレクトリ内のファイルの変更が反映されるようにする。
設定 - 設定ダイアログが開いて、GNOME ファイルマネージャのカスタマイズができる。
レイアウト - このメニューは、GNOME ファイルマネージャのレイアウトに関わるアイテムをまとめている。
ソート条件 - ダイアログボックスが開いて、原ディレクトリのファイルのソート条件を指定できる。以下のキーでソートできる:
ファイル名 |
ファイル種類 |
サイズ |
最終アクセス日時 |
最終変更日時(Time Last Modified) |
最終更新日時(Time Last Changed)(訳注:片方は、読んだだけで変わって、片方は変更するまで変わらない、とのことだがどっちがどっちか忘れたのと、まだ腑に落ちきらない。もうちょいご教示お願い!) |
フィルタビュー - これを選ぶとダイアログボックスが出てきて、ある特定条件のファイルだけが表示されるように指定できる。たとえば、もしディレクトリ内で D で始まるファイルだけを見たいなら、ダイアログボックスに d* と入力して OK を押す。もしまたファイルを全部見たければ、もう一度フィルタビューダイアログを開いて、 * とタイプしよう。
アイコンビュー - これを選ぶと、主ビューのファイルが大きなアイコンで表示される。
部分ビュー - これを選ぶと、主ビューのファイルは、ファイル名だけの一覧で表示される。
フルビュー - これを選ぶと、メインビューのファイルは全情報が表示される。
カスタムビュー - カスタムビューは、ビューをカスタムビューに切り替える。カスタムビューというのは、ファイルについてあなたの指定した情報一覧を表示する一覧形式のビューだ。カスタムビューをカスタマイズするには、設定(Preferences) ダイヤログの カスタムビュー・エディタ を使うことになる。設定(Preferences) ダイアログの詳細については、ファイルマネージャの設定を変えるを読んでね。
コマンド - コマンドメニューは、GNOME ファイルマネージャのファイルに対して実行するコマンドをまとめてある。
ファイル検索 - ファイル検索を選ぶとダイアログが出てきて、システム上の指定条件のファイルを検索できる。
MIME タイプ編集 - このオプションは、 GNOME コントロールセンターキャプレットを立ち上げて、GNOME 用の Mime タイプが編集できるようにする。 Mime タイプは、いろいろ機能があるけれど、特にそれぞれのファイルのタイプをどのアプリケーションが扱うか、というのを決める。MIME タイプについてくわしくは、「GNOME コントロールセンター」という章のGNOME Mime タイプを参照してね。
コマンドの実行 - このメニューを使うと GMC からコマンドが実行できる。
パネルでコマンドを実行 - このメニューを選ぶと、ロードずみのコマンドや、いまのディレクトリ内にある指定コマンドを実行できる。たとえば SUID プログラムや SGID プログラムなどを探すのに使える。
終了 - これを選ぶと、 GNOME ファイルマネージャが終了する。
重要: これを使うと、GNOME ファイルマネージャのプロセスがすべて終了してしまうので、同時に GNOME デスクトップも終了してしまう。これを選ぶと、デスクトップの機能もすべて止まってしまうので、このオプションを使うのは、おすすめしないよ。