背景用のプロパティは、ここでカラーを選ぶか背景にしたい画像を選んで設定する。カラーを選ぶと、単色にするかグラデーションをつけるかを選べる。グラデーションの場合には、グラデーションが垂直方向か水平方向かを選べ、さらにはグラデーションの終わりの色も選べる。
画像を壁紙に使うなら、使いたい画像を検索できる。使いたい画像を見つけたら、その画像をタイル式に一面に張り込むか、それとも画面中心にだけ貼るか、縦横比は保ったまま画面にあわせて拡大・縮小するか、それとも縦横比はゆがんでも画面いっぱいに貼るかを指定できる。背景のプロパティを変えたら、コントロールセンタのいちばん下にある 見てみる ボタンをおして変更を反映させる。
これ以外の方法で背景を設定したければ、このキャプレットを無効にしてしまおう。これには 背景選択を無効にするを選ぶ。
Figure 2. 背景プロパティキャプレット
このキャプレットでは、xscreensaver のプロパティを変えられる。このキャプレットには、選べるスクリーンセーバの種類一覧と、デモ用の画面がある。この2つのダイアログの下には、グローバルスクリーンセーバ用のプロパティ設定を変えられるツール群がある。もし選んだスクリーンセーバに独自の設定があるなら、スクリーンセーバ一覧の下に設定 ボタンがあるのでそれを押すと設定できるようになる。
グローバルスクリーンセーバ用設定 - キャプレットのこの部分では、時間、パスワード、パワーマネジメントのプロパティが変えられる。スクリーンセーバの起動までの待ち時間は、起動までの時間 テキストボックスに入力すればいい。もしデスクトップに戻るときにパスワードを使いたければ、パスワード設定 ボタンを押す。アカウントのログイン用パスワードが、スクリーンセーバ用のパスワードにも使われる。
さらにパワー管理のオプションもある――ただしこれは、モニタがそれに対応している場合だけだ。モニタの電源が自動的に切れるまでの時間をモニタを消す テキストボックスで指定する。
Figure 9-3. スクリーンセーバプロパティのキャプレット
ルックスキャプレット(訳注:The Appearances cappletsなんだが、「アピアランス」だとあまりにそのまんまでわかりにくいので、こういう訳はどうだろう)にはテーマセレクタがあって、そこでは使いたい GTK テーマが選べる。
GTK テーマというのは、GTK ウィジェットの見かけや印象を変える設定のことだ。ウィジェットというのは、アプリケーションで使うボタンだとかスクロールバー、チェックボックスなんかを集めたものだ。 GNOME 準拠のアプリケーションは GTK ツールセットを使うので、GTK テーマを変えるとアプリケーションの見かけや印象も変わってくる。
GTK テーマを変えるには、ワークスペース左のテーマ一覧からテーマを選ぼう。自動プレビューが有効にしてあれば、下のプレビューウィンドウで、そのテーマがどんな感じか見られる。そのテーマが気に入ったら GNOME コントロールセンタの下にある見てみる ボタンを押して、インストールしよう。
GNOME のインストール時についてくる GTK テーマも何種類かあるし、ほかにいろいろテーマがほしければ、 http://gtk.themes.org をはじめ、インターネット上にいろいろ入手先がある。気に入ったテーマを見つけてダウンロードしたら、テーマのインストール ボタンを押す。するとファイルブラウザが起動されるから、いまダウンロードしたテーマを探そう。テーマファイルはtar.gz 形式か、 .tgz 形式(またの名を"tarball")になっているはずだ。それを見つけたら、 OK を押すと、そのテーマがインストールされる。 これでテーマ一覧に、いまインストールしたテーマが出てくるだろう。
テーマのファイルが解凍されて .themes ディレクトリに入ったら、こんど GNOME コントロールセンタを起動したときにそれがテーマ一覧に出てくる。
Figure 4. テーマセレクタ用キャプレット
もしいまのテーマに使われているフォントを変えたければ、カスタムフォントを使う チェックボックスをチェックして、その下のフォントボタンからフォントを選べばいい。するとフォント選択ダイアログが出てきて、フォントとそのスタイルやサイズを指定できる。
GNOME は特定のウィンドウマネージャにはしばられないので、このキャプレットで好きなウィンドウマネージャを選べる。ウィンドウマネージャ用キャプレットは、システム上にあるウィンドウマネージャを探してはくれないけれど、何が使いたいか、それがどこにあるかは、ユーザが指定できるようになっている。
Figure 5. ウィンドウマネージャ用キャプレット
ウィンドウマネージャ用キャプレットは、いま選べるウィンドウマネージャ一覧を表示してくれる。いま使われているウィンドウマネージャは"Current"がついているのでわかる。
ウィンドウマネージャを一覧に追加したければ、追加 ボタンを押す。これでウィンドウマネージャ追加 ダイアログが出てくる。
Figure 6. ウィンドウマネージャ追加
ウィンドウマネージャ追加 では、ウィンドウマネージャにつける名前、それを起動するコマンド、さらにはそれ用の設定ツール起動コマンドを指定できる。
そのウィンドウマネージャが完全に GNOME 対応で、セッション管理できるならセッション対応ウィンドウマネージャ ボタンを押そう。わからなければ、そのウィンドウマネージャのドキュメンテーションを読むように。
設定が終わったらOK ボタンを押すのだ。
ウィンドウマネージャを追加したら、それはウィンドウマネージャ一覧に出てくるはずだ。ウィンドウマネージャ追加 ダイアログでの設定を変えたくなったら、一覧表でそのウィンドウマネージャを選んで 編集 ボタンを押すこと。
ウィンドウマネージャの削除には、それをマウスで選んで 削除 ボタンを押すこと。
ウィンドウマネージャを切り替えるには、一覧から使いたいウィンドウマネージャを選んで、見てみる ボタンを押す。切り替える前でも後でも、そのウィンドウマネージャの設定ツールを使いたければ、設定したいウィンドウマネージャを選んで [ウィンドウマネージャ名]の設定 ボタンを押す。