ユーザインターフェースのオプションは、GNOME 準拠のアプリケーションの見かけを変えるためのものだ。GNOME 準拠かどうかは、GNOME といっしょにインストールされたか、あるいは GTK(GIMP ツールキット)を使っていることでわかる。
アプリケーションデフォルト・キャプレットは、GNOME 準拠アプリケーションのユーザインターフェースの一部を変えるためのものだ。
重要: このキャプレットを使うと、アプリケーションの見かけや雰囲気が大幅に変わってしまうので、高度なユーザ以外にはあまりおすすめしない。
メニューバーのとりはずし - デフォルトだと、GNOME アプリケーションのメニューバーはふつうの位置からドラッグして、デスクトップ上やアプリケーションのどこにでもおける。それがいやなら、これをオフにしておくこと。
メニューバーのふちをエンボス(Menubars have relieved borders) - デフォルトだと、メニューバーのふちはエンボス調になっている。この見かけが気に入らなければ、オフにしよう。
サブメニューがティアオフ可能 - これを選ぶと、サブメニューに破線がついて、それを破り取って小さな独立ウィンドウにできる。
可能なときはステータスバーを対話型に(Statusbar in interactive when possible) - アプリケーションの中には、ウィンドウ下部のステータスバーを別ウィンドウに独立させられる。もしそういうアプリケーションでステータスバーを別ウィンドウにしたければ、これをオンにしておく。
進行状況ステータスバーを右に - アプリケーションの一部では、ステータスバーに進行状況表示のバーが出る。デフォルトだとこれは、ステータスバーの右側に出る。左側にしたければこれをオフにする。
メニューアイテムにアイコン - メニューアイテムの中には、アイコンつきのものがある。それを使っているアプリケーションでもそんなアイコンを見たくないなら、これをオフにしておく。
ツールバーのとりはずし - デフォルトだと、GNOME アプリケーションのツールバーはふつうの位置からドラッグして、デスクトップ上やアプリケーションのどこにでもおける。それがいやなら、これをオフにしておくこと。
ツールバーのふちをエンボス(Toolbars have relieved borders) - デフォルトだと、ツールバーのふちはエンボス調になっている。この見かけが気に入らなければ、オフにしよう。
ツールバーのボタンのふちをエンボス(Toolbar buttons have relieved borders) - デフォルトだと、ツールバーのボタンのふちはエンボス調になっていない。でも、マウスを上にもってくるとこれが変わる。いつもエンボス調にしておきたいなら、これをオフにしよう。
ツールバーボタンの間に仕切り - デフォルトだと、ツールバーボタンは小さい線で仕切られている。こういう仕切り線がいやなら、これをオフにしよう。
ツールバーにテキストラベル - デフォルトだと、ツールバーのボタンにはアイコンとテキストがついている。アイコンを見慣れていてテキストがいらなければ、これをオフにしよう。
Figure 14. アプリケーションデフォルト・キャプレット
ダイアログキャプレットは、GNOME 準拠アプリケーションでのダイアログボックスのデフォルト設定を変えるものだ。ダイアログボックスというのは、アプリケーションが処理をするのに必要な情報を求めて出してくるウィンドウのことだ。ダイアログボックスの例としては、印刷ダイアログがある。これは印刷ボタンを押すと出てくる。いろいろな印刷上のオプションをそこで指定して、印刷を開始できるわけだ。ダイアログキャプレットでは、以下のようなものが変えられる。
ダイアログボタン - デフォルトのボタンを選ぶか、ボタン間隔を広げるか、ボタンを端に表示するか、左側に左そろえで表示するか、右側に右揃えで出すかを指定。
ダイアログボタンにアイコン - ダイアログボックスのボタンの一部(たとえば「OK」など)には、アイコンがついている。デフォルトだと、こういうアイコンのあるアプリケーションではそれがオンになっている。それが見たくないなら、ここでオフにしよう。
可能ならダイヤログよりステータスバーを使用 - アプリケーションによっては、ダイアログではなくステータスバーを使うように指定できる。これは、情報を表示するだけのダイアログにしか適用されない。ユーザからの入力が必要なダイアログはもとのままだ。
ダイアログ位置 - ダイアログが出てくる位置を指定できる。ウィンドウマネージャに任せる(あるいはウィンドウマネージャでの指定に任せる)か、画面中央か、マウスポインタのあるところに出すかを指定。
ダイアログヒント - マウスをボタンやダイアログの特定部分上に動かすと、ちょっとした説明が出てくる。ここではそのふるまいを決められる。説明をほかのウィンドウと同じ扱いにするか、あるいはそれをウィンドウマネージャに任せるかを指定する。
可能ならダイアログをアプリケーションウィンドウ上に表示 - 可能ならダイアログをアプリケーションウィンドウの中だけに出すように指定できる。こうすると画面上のウィンドウが整頓できる。をほかの OS を使い慣れているなら、これを有効にしておくほうがいい。ほかの OS ではたいがいこういう処理になっているからだ。
重要: このキャプレットを使うと、アプリケーションの見かけや雰囲気が大幅に変わってしまうので、高度なユーザ以外にはあまりおすすめしない。
Figure 15. ダイアログ・キャプレット
MDI キャプレットは、GNOME アプリケーションの MDI モードを変えるものだ。 MDI は Multiple Document Interface の略。GNOME アプリケーションで複数の文書を表示するときの処理をさしている。(訳注:ここでのノートブックとかタブとかの処理がピンとこないので、まちがっているかも。タブというと、エクセルで複数シートを使うときみたいになるのかな?)
重要: このキャプレットを使うと、アプリケーションの見かけや雰囲気が大幅に変わってしまうので、高度なユーザ以外にはあまりおすすめしない。
GNOME アプリケーションでの MDI のデフォルトは、タブか「ノート」式がふつうだ。タブ形式が嫌いなら、ここで変えよう。
デフォルトMDIモード - ノート形式以外には、トップレベルとモード切替がある。デフォルトのタブ形式はノート式で、トップレベルはアクティブな文書だけを表示する形で、モード式は同時にいくつでも文書を開けるけれど表示は一つだけ、というものだ。もしEmacs を使ったことがあれば、モード切替というのは Emacs のバッファの扱いみたいなものだといえばわかるだろう。
MDI ノートブック・タブ位置 - ノート形式にするなら、アプリケーションのどこにタブが表示されるかを指定できる。アプリケーションのてっぺん、左、右、下が可能だ。ただしこの選択は、GNOME 準拠のアプリケーションに適用さることをお忘れなく。
Figure 16. MDI キャプレット