起動してみる


とりあえず,rubyが用意されているか調べてみよう.シェルのプロ ンプトが出ている状態で(今後,「% 」でシェルのプロンプトを表 す.ということは「% 」は入力しないということだ),


 % ruby -v

と入力して(`-v'はバージョンを表示するオプションだ),リターン キーを押して,


 ruby - version 0.97 (96/02/08)

と表示されたら(バージョンや日付は違うかもしれない),rubyがちゃ んとインストールされている.インストールされていなかったら, 誰かに頼んでインストールしてもらおう.もちろん自分でインストー ルしても良い.rubyはフリーソフトウェアなので,無料で入手でき るし,自分で勝手にインストールしてももちろん構わない.

では,ちょっとrubyを使ってみよう.`-e'オプションで,rubyのプ ログラムをコマンドラインから直接指定できる.


 % ruby -le 'print "hello world\n"'
 hello world

rubyのプログラムはもちろんファイルにしまうこともできる.


 % cat test.rb
 print "hello world\n"
 % ruby test.rb
 hello world

rubyにはいろいろなオプションがあるので,使いこなせば便利にな ることも多い.perlと大体同じだというと分かる人には分かるかも しれない.主なものを一通り紹介しておこう.

これらを使えば,例えばこんなこともできる


 % ruby -I.bak -pe 'sub "foo", "bar"' *.[ch]

これはC言語のファイルのすべての`foo'という文字列を`bar'に置 き換える.元のファイルは`.bak'という拡張子をつけて保存される.


 % ruby -pe 0 file

タイプ量の多いcat.しかも,catより遅い.